
日付:令和5年5月24日(水)
講師:人を大切にする経営学会 坂本 光司会長
坂本先生の講演を初めて聞きました。講演名は「企業経営の真の使命と責任・知ってほしい変化」
講演冒頭のお話のから「他人を思いやる心を育み、尊敬される国になる」という想いが伝わってきました。
目の不自由な人に声をかけないという現実。その現実に潜在している意識が、日本を衰退させた原因の一つではないか。この意識を「他人の幸せは我が喜び」という意識に変え、尊敬される国にするために、75歳になった今でも日本各地で講演をしているということでした。
坂本先生の講演を聞いていると、企業経営の真の目的と手段を取り違えている経営者はいるが、突き詰めると同じ考えなのかもしれないと感じました。
講演のなかで「人を大切にする経営はきれいごとではないか」という人とのやりとりが紹介されました。最後は「幸せを感じるから」という考えに行きつくということでした。
「幸せになりたい」という目的のために「利益を出し、お金儲けをする」という手段をとるということなのでしょう。
最近の若者の就社感の変化があり、意識が高くなってきたと感じる。このため会社を決める項目で次のように志望動機が変化してきているとのことでした。
「給与待遇がよい」27.4%
「社会貢献度が高い」34.3%
これからは少子化、労働人口減少が進むため、社員の流動化が進むと考えられる。若者の意識の変化は、適正賃金を支払っている、社会貢献をしている等の魅力を作らないと社員は他の魅力ある会社に転職してしまう。こうなると人財が集まらず、会社の存続ができなくなるというショッキングな話しを最後にされていました。
この変化の所在、変化が社会にもたらす影響、その影響により存続危機となる企業、そうならない企業の姿が5月例会講演資料ということでメールされていますので、ぜひ一読してください。
私はこの資料はバイブルではないかと思っています。定期的に読み返し自分や会社の姿勢がどうかと振り返るために使わせていただきます。
坂本先生の講演は何回かにわけて詳しく受講したいと思ったすばらしい5月例会でした。
例会終了後白扇さんで懇親会を行いました。

