「エコ建築考房様」視察レポート
日付:令和5年4月20日(木)
2日目の視察は、愛知県一宮市の「エコ建築考房」様からでした。
弊社も建築業を営んでおりますので、とても楽しみにしていた企業です。
エコ建築考房様が建てられている住宅の材料は、すべて自然素材だそうです。一般に、自然素材と謳っている住宅会社でも、下地や窓枠、ユニットバスなど、そうでないところも少なくありません。でも、エコ建築考房様は、本当にすべてでした。そこがまず差別化だと思います。
また、こちらの喜多社長は、創業者の娘婿という立場で、建築に関してはド素人だったそうです。当初、社長になるなんて1ミリも想像していなかったとか・・・
そんな中でも、どんぶり勘定だった先代のやり方から月次決算を出し、社員全員に共有していくことから始められました。
また、ハウジングセンターにも出展し、少しずつ認知されていきました。
ところが、出展して1年後、ハウジングセンターの地主がその土地を突然売却することになり、取り壊さなければならなくなりました。まさに、青天の霹靂だったのです。他のどのハウスメーカーも解体したようですが、エコ建築考房様は、事務所の近くに「移築」という道を選択されました。
ピンチはチャンスといいますが、この選択は飛躍の第一歩となったようです。
その後もモデルハウスだけでなく、天然酵母のドーナツ屋さんやカフェスペース、木育コーナーと、人が集まり楽しめる工夫をしていかれました。特に木育コーナーは予約が取れないくらい大人気です。
視察に伺った日は、第3木曜日で「ハリプー」というイベントの日でした。ワークショップや手作りのお店がいくつも出店して、大勢の方で賑わっていました。
私も近くに住んでいたら、毎月参加するだろうなぁと思うくらい、素敵なイベントでした。
他にも、いろんな取り組みをされ、喜多社長が就任してからというもの、増収増益を続けていらっしゃいます。会社の雰囲気もとてもよく、女性が活躍できる企業なんだなという印象でした。
今回、4年ぶりの視察旅行でしたが、やはり現地に赴いて、その会社の空気を感じるというのは、すごく大事だと痛感しました。「百聞は一見に如かず」ですね。
そういう学びができる経営革新フォーラムには感謝です!