日時:令和5年4月19日(水) 11:00~15:00
場所:伊那食品工業株式会社
講師:代表取締役会長 井上修 様
参加者:9名


【総括】
今回は、コロナも落ち着いてきたということで、「日本でいちばん大切にしたい会社」に選ばれている会社を視察しようと1泊2日の視察ツアーとなりました。
初日は、人を大切にする経営学会 中部支部との合同で、伊那食品工業様の見学と井上会長による講演をお聴きしました。
社是は「いい会社をつくりましょう~たくましく そして やさしく~」。会社のHPには、次のように説明されています。
“単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社を取り巻くすべての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださるような会社のことです。(中略)「たくましく」とは、手を抜かず、仕事に一生懸命取り組むこと。また自分を律し、その厳しさに耐えることです。永続していく強い会社という意味も含みます。「やさしく」とは、他人を思いやることです。どちらを欠くこともなく、両立させている人たちの集まりが「いい会社」と呼ばれるのだと思います。”
井上会長も“寒天を作る前に人をつくる会社でありたい”とおっしゃっていました。このことを説明するにあたり、いくつかの事例を紹介がありました。
○郷中(ごじゅう)教育・・・先輩社員が後輩の面倒をしっかりみて、優しく教えている。
○掃除道・・・かんてんぱぱガーデンの清掃。毎朝全員で。週末には自主的に家族そろって。
○凡事継続・・・朝の出勤時に渋滞させないため右折入構しない。駐車時は車の後ろを揃える。ホースはきっちり巻く。などのルールが徹底されている。
○年輪経営・・・毎年少しずつでも成長する。
これらのことが徹底されてきたからこそ、48期連続増収増益が達成されたのだと納得しました。
続いてバスで移動しながらの工場見学となりました。工場内は機械化されているところが多く、人は少なかったように感じました。とにかくこの周辺一帯が伊那食品工業の施設だらけとなっており、この地域になくてはならない会社なんだと実感しました。
今後も「日本でいちばん大切にしたい会社」訪問を続けていきたいと思います。